こんにちは!みらいエンジンスタッフ(地域おこし協力隊)の下野です。
5月3日に行われた唐島大祭についてレポをお届けします!
三大祭りのひとつ、唐島大祭。毎年5月3日に開催しています。今年は能登半島地震の影響により、中央町は規模を縮小して開催。唐島は氷見漁港から300メートルほど離れた小島で、氷見市にある光禅寺の寺領でここに祀られている弁天様に海上安全、豊漁と豊作祈願を行うお祭り。
みらいエンジンの過去記事で6年前の唐島祭のくわしい様子が載っています。そちらもぜひ読んでみてください。
URLはこちら漁師町らしさを感じられる伝統の祭り「唐島大祭」
太鼓台をみんなで支えてひっぱる
私の住んでいる町、今町の太鼓台(と呼ぶらしい!)はじめてみました。本物の木を使っているんですね。私は青年団に入っていないけれど自分の町、ということで愛着が沸きます。朝からドンドンドンと太鼓の音と共にやってくるお祭りの法被を着た青年団の方たち。商店街の雰囲気がガラッと変わりました!
中町の太鼓台
地震によって開催が危ぶまれましたが、開催していただき町に活気がでました!こちらは中町の太鼓台。町によって装飾やのぼりが少しずつ違います。この日は天気も良く、澄んだ青空に太鼓台が映えますね。
商店街のアーケードを歩く天狗
見慣れた商店街の風景と天狗の掛け合わせが、非日常感満載・・・!天狗がアーケードを歩くって聞いたことないですし、見たこともなくてびっくりしました。
ポーズを決めてくれた獅子舞
お次は獅子舞。自宅前を獅子舞が歩くなんて!近くで見ると迫力がありますね。引っ越してくるまで、富山は獅子舞文化が盛んであるというのを全く知りませんでした。そもそも思い返せば、今まで獅子舞をちゃんと見たことなかった気がします。うーん、獅子舞といえばたむけん(芸人)の『ちゃ~』というギャグ・・・。(笑)
交通規制をしてもらいながら路地も通っていく
例年通りだと、青年団へのお花代(ご祝儀)があった自宅の前を一軒ずつ舞ってくれるそうです。今年は縮小ということで、町内会の班長さん自宅前での演舞となりました。本来は獅子舞の演舞が終わった後、唐島という小島へ船で渡るそうなのですが、遊覧船の整備が整わず今年は渡れず。残念です!(一般の方は乗船不可です)来年は氷見漁港で、乗船を見送りたいなぁ~。
富山の獅子舞、はじめて見ました
獅子舞の舞は一回で5分前後、1軒ずつ回るのでかなりの時間がかかります。夜中や明け方まで続く年もあるとか・・!!そんな長時間開催するお祭り聞いたことなくてびっくりしました。皆さんのお祭りへ懸ける情熱が伝わります。中央町では縮小でしたが、それでも朝から夜まで続いていました。
百足獅子、5~6人で獅子を支える
氷見は氷見獅子といって獅子舞をうしろで支える人が多いのが特徴。そしてこのザンバラ髪の天狗は『ズッカブソ』と呼ばれている。名前がおもしろいですね。髪があることで歌舞伎の雰囲気も出ているような・・。
獅子頭
重さは6キロ前後。重そうだなぁーと思いましたが意外とそこまで重くはないんですね。カチカチ、と時折口を鳴らしてリズミカルに舞う獅子舞と天狗たち。獅子舞が本当に生きているかのような動きをしていて魅入られます。
烏帽子をかぶる天狗
記事を書くまで勘違いしていましたが、とりぼうし、ではなくえぼしでした!(笑)この日は天気が良くて気温も高く、何枚も重ねた衣装や帽子はきっと暑いですね・・・。
小学生のお兄ちゃんも舞う
今いる青年団の団員の方たちも小さいころから参加していたのかなぁと思ったり。なかなか受け継いでいく人が減ってしまっています。ですが、現在は氷見市には住んでいないけど、この祭りのために帰省して戻ってくる方もいたり。何かきっかけがないと日々忙しくて地元へ帰る機会も減りますよね。伝統行事が続くって地域活性には大事なのかなぁと感じました。大きくなっても受け継いでいってほしいな。
感情の込められた舞で感動しました。お兄さんも子供のころから舞っているのでしょうか。
子供たちも釘付けになって見入っていました。娘は動きを覚えたのか、家に帰ってから天狗の真似をしていました。(笑)「てんぐ~てんぐ~」とズッカブソのように髪を振り回して暴れています。(笑)
順番に回ってくるので、大体何時ごろに〇〇地区に来るというタイムスケジュールはりますが、太鼓の音が聞こえたら、え?!きた?!とみんな外へ出ていきます。みなさんが楽しみにしてらっしゃるのが感じられました。
考えるパンKOPPEさんの前で演舞(班長さんの家の前)
この時点で夕方16時半ごろ。長時間、お疲れ様です!!
太鼓を叩きたい、と拗ねています(笑)
富山県は獅子舞行事が盛んで地域ごとに特徴があります。氷見は氷見獅子という独自の舞があり、このお祭りは朝から晩まで(夜中まで続くときもあるそうです)続けるためには体力が必要。ですが年々、青年団の数も減ってきており、ここでも少子高齢化問題が・・・。昔からずっと受け継がれてきた氷見の伝統行事がなくなってしまわないように、未来の担い手を増やしていきたいですね。