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2023.06.03

僕が「昆布」になって、「サカナとサウナ」ができるまで。

昆布
昆布
「サカナとサウナ」

こんにちは!サカナとサウナの昆布です。

 

というこちらのIJUセンターコラムでのご挨拶も5回目となりましたが、初めて読む方は、昆布?サカナとサウナ?え、名前?

なんて混乱する方も多いのではないかと思います。

実際このような挨拶を初対面の方にした際には

「え?なんで昆布で、なんでサカナとサウナなんですか?」

と必ずと言ってもいいほどよく聞かれます。その度にこの二つの名前について簡単な説明をするのですが、それでもわかったようなわからなかったような微妙な表情の方が多々いらっしゃいます。しまいには、サカナくん!と間違って呼ばれることもあったりして。

 

今回のコラムでは、東京出身の僕がなぜ氷見に移住して「昆布」という名前になって、「サカナとサウナ」という屋号で仕事を始めるのに至ったのかを、時系列的にご説明します。

移住の一つの(おそらく特殊な)ケースとしてご参考にしていただければと思います。

まず、僕の本名は「近森光雄」です。東京生まれ東京育ちで、父親が船乗りなことぐらいが海との繋がりで、僕自身はどこにも昆布要素はありません。

大学卒業後は新卒でスーパーマーケットに入社し、関東の店舗の鮮魚部に配属されました。そんな折、自分が取り扱う魚が水揚げされている漁港が見たくなり、「漁港 見学」でGoogle検索。偶然にも氷見漁港がヒットし、趣味の一人旅も兼ねて2019年4月に氷見に一泊二日の短い旅に出かけました。

 

その旅の中で感銘を受けたのは、「魚」「人」「景色」。

「魚」はとにかく新鮮で、目は輝いて身の締まり方も段違い。旅行中に捌いた際には、一太刀入れるごとに驚きがあったのを覚えています。

「人」は気前が良く、豪快。なんだか地元東京下町の人々に似ている気がして、親近感がわきました。

「景色」は、当日が良く晴れた日で一日中海越しの立山連峰を望むことができ、その美しさに思わず見とれてしまったのです。

一泊二日の短い間でしたが、これまで旅行に訪れたところでは感じたことの無い大きな感銘を受けました。帰りの新幹線の中で、「移住してみたいなぁ…」と早くも思い始めてしまいました。

その考えが本当に正しいのかどうか確かめるために、その後半年で3回氷見に通いました。訪ねる度に発見する氷見の魅力にとうとうとりつかれ、より一層移住への想いが強くなった結果、会社の上司と両親を説得して魚屋を退職し、突如2019年10月に氷見に移住してしまいました。

 

念願の移住をしてみたものの、当時は職も知り合いもほぼおらず、旅行時代に知り合った人づてに地元の方にご挨拶に伺う日々。

そんな中出会った方が経営するレストランをお手伝いさせて頂けることになり、そこで初めて本格的な調理を目にしました。当時は魚を捌くことしかできなかったため、見よう見まねで野菜を切りフライパンを振らせていただきました。お手伝いの中で、様々なアイデアと確かな技術で繊細な料理を作り上げていく料理人のカッコよさに触れ、そこで初めて飲食業に興味が出て来たのです。

 


そしてある日、氷見に旅行で来たスウェーデン人の男性と知り合いになりました。彼の名前はアレックス。彼は日本語ができてユーモアがあったため、1~2か月氷見に長期滞在していた際は、皆アレちゃんと呼んで慕っていました。

そんな折、彼から

「チカモリもミツオも発音し辛くて君を何て呼んでいいのかわからない」

と相談を受けました。好きに呼んだらいいよと返すと、

「じゃあ、昆布ちゃんでいい?」

と言われました。

思わず、なんで!?と返すと、

「うーん海っぽい仕事してるし、森って名前についてるから、海の森で連想して昆布かなぁって」

というよくわからない理屈で突如「昆布」というあだ名をもらってしまったのでした。その後呼びやすく親しみやすいあだ名だったのか、彼以外の人も僕を昆布と呼ぶことになり、最近では本名を知らない方がほとんどです。

そして遂に開業を考える時期。当時は、折角自分で事業を起こすのであれば好きなものに心血を注ぎたい、と常日頃から思っていました。その中で自分の好きなことを徹底的に洗い出すとやはり一番最初に出てきたのは、「サカナ」。

前職の中で漁港を訪ねるぐらい好きになった魚の知識や調理技術を軸に、出店や料理教室など様々な飲食サービスを立ち上げたいと思いました。

それと同じぐらい好きなのが「サウナ」。仕事の疲れを取ろうと行き始めたサウナがいつの間にか人生にとって無くてはならないものになり、氷見に来る前はサウナの聖地と呼ばれる場所を巡る旅もしていたのでした。

「サカナ」と「サウナ」。

人生をかけてみたくなるぐらい好きなもの二つは、並べてみると一文字違い。この偶然に運命めいたものを感じた自分は、サウナに関しては何も具体的なことは決まっていないけれど、意地でも「サカナとサウナ」を自分の屋号にしたいと思ってしまったのでした。

 

そんな甘々緩々な考えで生まれた個人事業主「昆布」の「サカナとサウナ」。その後オンライン魚料理教室やイベント出店を行ったのち、魚料理専門のダイニングバーを開業。そして今年の夏には移転して、1階は魚料理専門店、2階はサウナ付きのホテル客室の施設「サカナとサウナ」をオープンしようとしています。言霊なのか何なのか、やっぱり好きでやりたいことは口に出し続けてよかったなぁとしみじみ思っています。

今回は成り行きまかせの移住者の人生の一端をご説明しました。正直こういうノープラン移住はあまりおすすめできませんので、ぜひ皆さまは移住前に色々と考えた上でお越しください。でもまぁ、衝動でしか動けない時もあるんだよねぇ…なんてね。

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