こんにちは!みらいエンジンスタッフ(地域おこし協力隊)の下野です。今回は娘が通う小学校の親子活動で沖縄の文化に触れ、親子で運動してきました。その時の様子をお届けします。
親子活動というPTAの行事が年に1回あります。当該学年の役員が主体となって企画し、イベントを開催します。わたしは1年生の学年委員長になったので、企画案を作らせていただきました。親子の絆を深めようというのが目的の活動です。
地域おこし協力隊 比屋根 秀斗さん
同じ氷見市地域おこし協力隊である比屋根さんは、22年春に氷見へ移住。沖縄出身で、協力隊になる以前から舞台の企画制作や演劇ワークショップの活動をしていたそうです。現在は氷見市芸術文化館を拠点に、子供たちの居場所づくりを目的とした市民劇の制作活動を行っています。先日も演出脚本を手掛けた「イヤサー!~舞いつなげ、氷見のこえ~」の舞台を終えたばかり。比屋根さんに今回の企画をお願いすることにしました。お忙しい中ありがとうございます!
まずは沖縄の太鼓パフォーマンスをしてもらいました。獅子舞の太鼓と沖縄の太鼓は全然違うそうです。沖縄では、踊りを表現する際に武器などを使わず身近なものを使って表現するそうです。今日は手作りのオール(船を漕ぐときに使うもので櫂ともいう)を使った踊りをしていただきました。沖縄では「エーク」と呼ぶそうです。
太鼓の迫力ある音が響きわたり、その音に負けない比屋根さんの唄と踊りにみんな釘付け!
まずは準備運動から
今回は約30組の親子が参加してくれました。1年生の約半分が参加してくれました。寒かったけどみんな元気いっぱいです。パフォーマンスを見た後は、まず準備運動からはじめます。
基本の手の動きから
沖縄の踊りといえば、手を動かして踊るあの動き!障子を開けるような動作でコツは手首の動きなんだそうです。簡単そうに見えてむずかしい。
「カチャーシー」
この手首を回しながら踊る踊りを沖縄では「カチャーシー」と呼ばれています。沖縄の人たちは空気中に幸せがあると考えられていて、その幸せをかきまぜる(沖縄弁でかちゃーしー)ことによって幸せを分けるという意味があるそうです。なんて素敵な由来なんでしょう。
今日はみんなで幸せと喜びを分かち合いましょう!
今回は「ダイナミック琉球」に合わせて
今日の曲は「ダイナミック琉球」という沖縄の口説(くどぅち)に合わせて踊りました。振り付けは1年生が踊りやすいように、簡単すぎず難しすぎない振りを比屋根さんにお願いして作っていただきました。
口説とは・・七五調を連ねた形式で作られた唄。本土から伝わった盆踊りなどの唄をもとに三線などの楽器が入ってアレンジがほどこされ琉球独自の「くどぅち」となったそうです。
高校野球の応援歌に
2017年に仙台育英高校の応援歌に使われたことから、高校野球の定番局として認知されているそうです。「お父さんが野球好きだからこの曲知ってる~!」という子もいました。
途中、自分の好きなポーズを入れてオリジナルに。スパイダーマンのポーズや獅子舞のポーズなどみんなそれぞれ考えて踊りました。比屋根先生に「じょうずだね~」と褒められて最初はかたい表情だったけど、だんだん笑顔が増えてきた。
きょうだいで参加OK
大人も子供もみんなで楽しみましたよ。始まる前は寒くてストーブの前にみんな集まっていたけど、活動しているうちに体があったまってきて上着を脱ぐ子もでてきた。いい感じに温まってきたね。
成果発表
途中休憩をはさみつつ、何度か練習したらみんな上手に踊れてきたので半分に分かれて成果発表をしました。振りを覚えるのがはやい。さすが一年生ですね。
ちょっと恥ずかしいけど、頑張っているところを見てもらうのって、なんかうれしいね。ちゃんとできてなくっても、まちがえても、親子で楽しむことが目的なので大丈夫。
前へ前へ
テンション上がってきちゃって前へ。(笑)まだまだ踊り足りなくて、前まで来てしまったみたい。「あと2回で終わろうか~?」と比屋根さんが提案しても、「えー!まだ踊りたい!!」楽しかったんだね。
質問タイム
沖縄のことを知らない子供たちも多いのかなと思い、質問タイムを設けました。すると興味津々の子供たちがたくさん質問をしてくれました。なかには「(氷見まで)泳いできたんですか」「日本にくるまでなにをしていましたか」など面白い質問も(笑)
色んな沖縄のことを教えてもらい勉強にもなりました
みんなお疲れさま
最後に役員さんが準備してくれたお菓子のお土産持って帰ってね。はじめての試みだったので、楽しんでもらえるかなと心配でしたが大人も子供も体を一緒に動かして楽しんでいただけてよかったです。参加していただいた皆様ありがとうございました!
比屋根さんは協力隊3年目で最後の年になり、来年春に卒隊予定です。(地域おこし協力隊の任期は3年間です)卒隊後も氷見で子供たちの居場所づくりとなるように演劇を続けていくそうです。「今後は子供たちの主体的な舞台製作に向けて取り組んでいきたい。新しい脚本も作っていきたい。」とおっしゃっていました。今後の活躍も楽しみにしています。