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2018.12.26

今年も始まりました!「小さな仕事づくり塾」第1講レポート

西田 芽以
西田 芽以
移住相談員

こんにちは!見習い相談員の西田です。
今回は「自分の好きを仕事にしたい!でも何から始めればいいのか…」「地域のために何かしたくてウズウズしている!」「何かを始めようとキラキラしている人の力になりたい」という方にぜひ読んでいただきたい記事です。

 

先日、今年度の「小さなしごとづくり塾in氷見」が始まりました!
小さなしごとづくり塾とは、自分の好きなこと×社会にいいことで「小さな仕事」をつくるために必要な様々なことを学ぶ起業塾です。福岡県津屋崎にて“対話による地域住民や大人と子供のコミュニケーションの場づくり” “小さな起業による地域の活性化”などを実践されている山口さんを講師にお迎えし、参加者の皆さんとの一緒に「氷見で小さな仕事を始めるには?」を考えます。

 

氷見での「小さなしごとづくり塾」は今年で3回目となります。昨年度の様子はコチラからご覧ください。
本講座で手に入れた“きっかけ”と“仲間”によって実際に「小さな起業」を始めた、もしくは第一歩を踏み出した方々によって、実際に氷見で新しいカルチャーが生まれています。昨年度の受講生が始めたプロジェクトをご紹介します↓↓

 

◯宿泊×移住がコンセプトの「移り住みたくなる宿 イミグレ」
●哲学×パンをテーマにマルシェ出店やイベント企画をしている「考えるパンkoppe」、「考えるときyotte」
◯身体と衣服の丁寧に繕う「CorTe」
地方でドローンの活用を広める活動

 

 

全3回(月1回)講座のうち第1講「好きなこと×社会にいいことでまちを元気にしよう」が、12月11日に氷見市役所で開講されました。今年度の受講者は13名、第1講は残念ながら都合が合わず2名欠席、11名でのスタートです。

 

この塾は、講師の方のお話を聞いてフンフンなるほどとメモを取る、だけではありません。山口さんのお話を聞いて何を感じたかを参加者自らが声に出し、それを聞いた山口さんがまた話す、という対話の中から小さなしごとをつくり出すヒントを参加者自らが気づき、身につける。上辺の知識ではなく、参加者の心に響く学びの場です。

 

最初に山口さんの自己紹介、本講座の進め方などを聞き、次は早速参加者が話す番です。と言っても、いきなり大勢の前で発言するのはなかなか難しいので、最初は3~4人に分かれて自己紹介をしました。初めて会う人に、短い時間で自分が何者なのかを伝えるのって意外と難しいんですよね。見ていると、皆さん身振り手振りも使いつつ、どうすれば上手く伝わるのかを一生懸命考えながら話しているようでした。

 

 

グループ自己紹介で喋るウォーミングアップができたら、次は全員で自己紹介をしました。この日集まったのはこんな方々です!

 

やりたいこと・好きなことが明確な人、今までの経験を地域で活かしたいけどどうすればいいか悩んでいる人、とにかく何かをやりたくてウズウズしている人など、講座に参加した意気込みは人それぞれ。キャラクターが際立っている人も、物静かな人もいて、良いバランスのメンバーだなぁ、と勝手に感じていました。
昨年度の講座と比べると、山口さんがお話する内容は正直あまり変わりありません。毎年違う参加メンバーによって生まれる対話や発見が、本講座の最も重要な要素となるんです。本年度の講座がどんな風に進んでいくのか、私含め主催者側も楽しみです。

 

 

自己紹介の後は少し休憩。その間も隣の席の人とお話していたり、アットホームな良い雰囲気です。

 

 

講座再開とともに山口さんから、大切にして欲しい2つのことを教わりました。

 

1つめは“対話”すること。話し合いの時に相手を否定せず、自分の話を断定しない。相手が自分と違う意見でも、まずは黙って耳を澄まして「何を言いたいのかな?なぜそう思うのかな?」と考える。

 

例えば…、と山口さんが「人生とは何か?」という問いを参加者に投げかけました。蓄積、試練、閃き、好奇心、探求、今、などなどその答えは皆さんバラバラ。「私が正しいんだ!」と相手の意見を打ち負かそうとする姿勢ではなく、相手の意見も認めた上で対話することによって、そこからまた新しい発見が生まれるのだそうです。

 

2つめは“発明”すること。「今まで見たことないけどこういうのがあるといいんじゃない!?」を見つけることが起業するということ。気が付いていないことを生み出す、想像の枠を超えることが大切なんだ、と山口さんは語ります。“発明”のためにも“対話”が重要になるんですね。

 

 

大切な2つのことを念頭におきながら、山口さんが活動されている福岡県津屋崎で実際に行われている小さなしごとをご紹介いただきました。店主日替わりのお店、納期なしの看板屋さん、部活つき珈琲屋さん、つくる時間をプレゼントする工房、人間力を学ぶ学習塾などなど「面白い!」「こういうのいいなぁ」と思う事例が盛りだくさん。

 

 

津屋崎での事例を見て、感じたこと考えたことをグループに分かれて話し、共有しました。話しながら、気に止まったことはテーブルいっぱいに広げた紙にメモしていきます。

 

・ワクワクを感じた!心を開くことが大切なんだ
・場所があると、みんなが集まってそこで何かが起きる
・お店を営業している人の顔写真がなくてもその人がエキサイティングに見える
・既存の仕事のスキマに入り込んでいる気がする
・一人だと心が折れそうだけど、何人か集まってやれば頑張れそう
といった前向きな感想もあれば、

 

・人口が少ない氷見で同じことをやって人が集まるのかな?
・津屋崎とは違い、氷見は閉塞感を感じる
・見せてもらった事例がきっと凄い人たちがやったことなんだろう、自分みたいな平凡な人間でもできるのか…
といった後ろ向きな感想も出てきました。

 

 

それを受けた山口さんは、「津屋崎の事例に登場した人も特別な存在ではなくて本当に平凡な、その辺にいるような人たちです。」と力強く話しました。「大切なのは、とにかくやってみること。野球をしましょうとなったら、分厚い野球本を暗記するよりも、実際にバットを振ってみて、なんでボールに当たらないのかを考えてまた振ってみて…という方が野球が上手くなれるでしょ?それと一緒です。実際にやりながら学んでいく姿勢と、第一歩となるスモールスタートが大切なんです。」

 

とにかく小さなスタートを切る、そのためのきっかけと仲間が手に入るのが「小さなしごとづくり塾」なのです。残り2回の講座を通して最終的には、参加者の方が小さなしごとを始めるための具体的なスモールスタートを考えます!
今年度のメンバーからはどんな小さなしごとが生まれるのか、残り2回のレポートもお楽しみに!

 

 

—【小さなしごとづくり塾in氷見】——————————

《第2講 好きなことをカタチにしてみよう》
1月15日(火)18:30~21:30
・一緒にできる仲間を探そう
・ 仲間と共に行動計画を立ててみよう
〈特別講座〉
起業のための資金調達方法とクラウドファンディング

 

《第3講  平凡な行動計画からワクワクの行動計画へ》
2月12日(火)18:30~21:00
・行動計画を三回転三ひねりしてみよう
・小さな一歩を踏み出そう

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