こんにちは、みらいエンジンスタッフの岸本です。
東京から氷見市に移り住んでからというもの、食材の旬の季節に詳しくなった気がします。
スーパーの売り場にはいつでも同じ野菜や食材が揃っていて、旬なんてあまり気にした事が無かったのです。
例えば、6月頃には県内のローカルニュース番組で「鮎釣り解禁」のニュースが流れて、アユ料理の時期かと思ったり、
富山市の呉羽山に梨の直売所が立ち並ぶのを車の中から見ているうちに、夏になったら「梨の季節だな」と思ったり。
冬になれば御馴染、寒ブリの話題で市内が賑わったり。
土地と食生活が密接に繋がっている事を日々の中で感じます。
そんな風に、食材の豊かさや旬を感じる場所や物事のひとつとして、野菜の直売所があります。
今回は、熊無の直売所に行ってみました!
今回訪れたのは、お休み処くまなし「たんぽぽ」さん。
氷見市の中心市街地から車で約15分程度。
山道をぐんぐん進みます。
エスニック料理のまんがい家さんを過ぎて、トンネルをくぐると到着!
すぐ目の前に石川県との県境があります。
新鮮野菜、直売所、ののぼりに並んで「メダカ」の看板。
道路脇にもこの看板。
気になりつつ、店内へ。
平日の午前中にも関わらず、お客さんがひっきりなしにいらっしゃいます。
みなさんお目当てが最初から決まっているようで、何気なく立ち寄ってゆっくり物色というより、お目当てのものにまっすぐに向かい、お会計をしてお店を後にする方が多かったです。
県内側からも石川県側からもどんどん車が入ってきては目の前で商品が売れていくので、15時に閉店というのも頷けます。
筆者も急いで商品をカゴに入れていきます。
レンコンが連なった状態で売られているの、初めて見ました。
長い…!
実はここに来る前に、前情報で氷見の情報通&熟練主婦たちから「くまなしの直売所に行くならレンコンは絶対に買うべきよ」と聞いていたので、噂のアイテムを手に入れた無事に筆者、脳内で勝利のファンファーレが鳴り響きます。
こちらは氷見産の天草。
ところてんの原料ですね。
加工されたものしか見た事なかったのですが、この天草は夏が旬なのだとか。
氷見生まれ氷見育ちの筆者、「氷見産の天草」を見るのも存在を知るのも初めて。
直売所の方に「天草ももうそろそろ終わり」と聞いたので、こちらも一緒に籠へ入れました。
銀杏に似たこちらはなんと食用ほおずきの実。
未知との遭遇のオンパレードです。
地元 熊無産。ジャムにして食べる方が多いそうです。
気になる……食べてみたい。
青じその葉とクマザサの葉。
二つをブレンドしてお茶にして飲むと便秘に凄く効くとお店の方が教えてくれました。
富山県産と書かれていますが、氷見産の干シイタケ。こちらも有名なのだとか。
自家製の梅干し。
自家製のお餅。
ひっきりなしにお客さんが入ってくる様子を見ていれば、個数制限も頷けます。
迷いなくお餅を家族分籠へ入れながら、思いました。
ここはもしかしたら、「本当は自分だけの秘密にしておきたいんだけど、すごく良いから特別に教えてあげるね」と懐から取りだすとっておき情報のような場所なのではないでしょうか。
にんにくもとっても人気とおすすめされたので、おすすめされるがまま籠へ。
お会計して、マイバッグへと戦利品を詰め込みます。
食べるのが楽しみでワクワクしちゃいますね。
袋の重みが嬉しいです。
お店を出たところにワゴンがあったので覗いてみると、メダカがいました。
黒いメダカは初めて見ました。
可愛いですね。癒されます。
浮き草や、メダカが卵を産み付けるためのスポンジも売ってます。
ここにメダカが並ぶのを待つファンも多いのだとか。
直売所の裏手で山の景色の写真を撮っていたら、視線を感じて……
振り向いたらヤギが寝てました。
のどかだな~~~~~~
山の中に立っていると、緑の景色に目が癒されて、澄んだ空気に肺が綺麗になっていく感覚があって、数分だけの滞在で気分がリフレッシュしますね。
ちなみに、この県境の看板を過ぎてすぐの場所に、以前記事でお伝えした神子原の直売所があります。
直売所を梯子して、食材の食べ比べしてみても面白いかもしれませんね。
さて、山を離れて帰宅し、ゲットした天草でところてんを作ってみました。
作り方を調べている時に知ったのですが、俳句においては夏の季語のひとつでもあるらしいです。
これまで何気なく食べていたところてんですが、栄養について調べてみると、
食物繊維がとっても豊富で、水に溶ける性質の「水溶性食物繊維」と、水に溶けない性質の「不溶性食物繊維」の2つの食物繊維が含まれているそうです。
水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を低下させる働きがあるため、糖尿病や高血圧の予防・改善に役立ち、不溶性食物繊維は腸のぜん動運動を活発にさせる働きがあり、便秘の解消につながります。
また、ところてんには、むくみ改善に役立つカリウムや、骨を丈夫にし、神経の興奮を抑える働きがあるカルシウムも含まれています。
何気にすごい食材なんですね…
ちなみに、カロリーもとっても低く腹持ちが良い、という一文に非常に興味がありました。
さて、初めてのところてん作り。てんやわんやで細かく画像に残せなかったのですが、
大きめの鍋にテングサを入れ、水をテングサがつかる程度まで入れ、煮出してバットなどの容器で自然に放熱させて固めるとゲル状になります。
これを棒状に細く切って、「天突き」とよばれる専用の木製の器具で押し出します。
このところてんですが、関西の方では黒蜜で食べるらしいですね。
おやつ感覚なのでしょうか?
もしかしたら、関東や東北ではまた違った食べ方もあるのかもしれませんね。
北陸では酢醤油が定番です。
天草から作ったところてん。味が濃い目でしっかりとしている麺を、酢醤油とおろしショウガでさっぱり。喉ごしは最高に良いので、ちょっと食欲の無いときも食べれちゃいますね。
次はどんな旬の食材と出会えるのか楽しみです。
お休み処くまなし「たんぽぽ」
氷見市上余川5198-1
0766-76-1180
9:00~15:00